歴史教育者協議会全国大会の現地見学

まだ間に合います。F・G・H コースも申込期限を延長しました。7月20日までに申込ください。
  
  大阪の歴史と文化、たたかいにふれる魅力いっぱいの厳選8コース。大阪歴教協の仲間が下見を重ね、新しい出会いと発見が続いています。

Aコース(8/1午後)
豊臣・徳川の城から軍の中枢となった大阪城の戦争と平和をさぐる
  大阪城は、戦争と平和を考える絶好のフィールドです。豊臣の城跡は地下にあり、砲兵工廠は大阪ビジネスパーク(OBP)に姿を変えていますが、新発見の歴史資料や証言も手がかりに、歴史の痕跡を読み解いてゆきます。
  豊臣氏・徳川氏が築いた大阪城と城下町大坂は、西国支配の軍事拠点となりました。明治維新後は、大村益次郎が大阪を陸軍創設の場とし、大阪城を中心に陸軍部隊・兵器工場・病院等の軍事施設を置きました。
 昭和の初め、関一(せきはじめ)大阪市長は、大阪城の公園計画を推進。天守閣復興事業を、陸軍第四師団司令部新築とセットにして、市民の寄付で実現します。軍司令部が置かれた大阪城は軍事拠点としての機能をさらに高めました。一帯への空襲は数回あり、中でも一九四五年八月一四日の砲兵工廠への空襲は徹底的なものでした。民間人や勤労動員生徒が犠牲になり、石垣や櫓にも甚大な被害をもたらしました。
 戦後、占領軍から返還された大阪城は、旧師団司令部の平和利用が実現(旧大阪市立博物館)するなど、市民の公園として生まれかわりました。
  見学では、①軍隊の司令部・砲兵工廠・周辺各種連隊・陸軍病院・軍関係学校などの軍事施設があった場所②大空襲の被害、傷あと③豊臣の城滅亡の上に築いた江戸時代の城の面影④昭和初めの「天守閣再建と公園市民公開」などをさぐります。
 
Bコース(8/1午後) 
大塩平八郎の乱と近代大阪の夜明けの地を訪ねる
 難波の宮や四天王寺に代表される古い歴史を持つ上町台地界隈に対して、その東西に広がる現在の大阪市街の大半は、近世に入り豊臣秀吉による城下町建設、続く江戸幕府の直轄地の大坂三郷となった頃から急速に開発が進みます。中でも天満から北浜界隈は最も早くに開発され、かつては諸藩の蔵屋敷や蔵元・掛屋の屋敷などが並び、現在も大阪の政治・経済・文化の中心地の一つです。今回の見学内容は以下のものを考えています。
 堂島米市場のもととなる淀屋の米市で知られる淀屋橋から出発し、天保期に緒方洪庵が開き、当時日本第一の蘭学塾ともいわれた適塾へと向かいます。この適塾は・大村益次郎・福沢諭吉ら幕末から明治にかけて活躍する人材を多く生み出しています。
 続いて、後の倒幕の動きに大きな影響を与えた大塩の乱関連で、大塩平八郎私塾洗心洞、大塩親子の墓のある成正寺などを訪ねます。
 近代の大阪は愛国社から国会期成同盟へと発展していく自由民権運動の中心地でもありました。その舞台となった太融寺を訪ねます。日本初の近代貨幣鋳造所の大阪造幣局などの見学も予定しています。
 大阪市域は近代以降の都市開発の中、景観は激変し、往時の姿を想像するのは困難です。今回は今に残るその痕跡をながめ、近世から近代初めの大阪の歴史を知る入口となればと考えています。
 
Cコース(8/1午後)
コリアタウンで交流、日韓の歴史と文化を味わう
  大阪市の南部「猪飼(いかい)野(の)」は韓国・朝鮮との交流・共生の歴史と文化が息づく街です。
  5世紀に渡来人の技術で最古の橋「つるのはし」が架けられ、七世紀には、唐や新羅との戦いに敗れた百済の王族ら一族が住み、百済郡や百済川の地名となっています。
  1922年以降、大阪~済州島間に就航した「君が代丸」に乗り、済州島出身者らが居住するようになります。1923年、日本人と朝鮮人労働者たちによって現平野川が開削され、町工場や労働者の居住地域に変容します。その翌年には朝鮮人が集住する6万人の町となりました。
  御幸(みゆき)森(もり)神社には、万葉仮名・和文・ハングル文字で表記された「難波津(なにわづ)の歌」の碑があります。百済の渡来人、王(わ)仁(に)博士(はかせ)が詠んだとされ、朝鮮通信使が書いたものが発見され、ハングル難波津の歌が、平和友好・共生の願いを込めてつくられました。
  日本最大のコリアタウンには、韓国・朝鮮の食材・衣服店、料理店が並び、チマ・チョゴリ専門店、豚足や豚頭が並ぶ精肉店、キムチやチヂミの店、韓国レストランなど130店あり、3分の2は在日コリアンが経営しています。散策や食事・韓茶を楽しみ、韓国・朝鮮文化を体験しましょう。

Dコース 8/5
八尾の新田会所など大和川の今昔と河内木綿をさぐる
  1704(宝永元)年、淀川に合流していた大和川が付け替えられ、鴻池(こうのいけ)新田(しんでん)や深(ふこ)野(の)新田など多くの新田が作られました。新田の棉(和棉)と「河内(かわち)木綿(もめん)」は近世大坂の繁栄の土台をつくったと言えるでしょう。
  大阪の多くの小学校で、4年生が「大和川のつけかえ」を学びます。流域では、研究・教育、環境・水辺活動など、大和川市民ネットワークの活動が発展しています。
  見学は、まず付け替え地点で川の様子や、「築留(つきどめ)治水(ちすい)公園(こうえん)」で「中甚兵衛」の銅像などを見、大和川に住む魚などを見学します。
  昼食では、「綿(めん)実油(じつゆ)」の天ぷらをいただき、綿実油や柏原ワインを購入できます。
  八尾市立歴史民俗資料館に向かいます。河内棉や河内木綿の展示が多く、綿繰りや糸繰りなど体験できます。棉畑では、きれいな棉の花が見られることでしょう。この畑は、河内棉と河内木綿復元に努力された故寺尾和一郎さんの指導によるものです。
  旧植田家住宅・安中新田会所には、膨大な文書と建物が保存され、研究成果や民具が親しみやすく展示されています。途中、長瀬川での環境活動の様子を見学し、旧大和川筋だったJR大和路線を横断します。
 
Eコース 8/5
百舌鳥古墳群と自治都市堺のおもかげ、伝統産業、職人の技に出会う
  百舌鳥(もず)古墳群には、大小百をこす古墳が造られ、全国の巨大古墳十位のうち3基あります。見学では、日本最大の前方後円墳大仙(仁徳陵)古墳で、周辺の陪(ばい)塚(つか)など小古墳をあわせて観察します。
  昨年、宮内庁と堺市が同時調査した「陵墓参考地」ニサンザイ古墳や、市民の保存運動で守られ、朽ちかけた橋にたぬきが出没する「いたすけ古墳」も巡ります。
  大仏造営で活躍した僧・行基が、民衆が寄進した瓦などで築いた土塔では、神亀(じんき)四(727)年と刻まれた瓦が見つかっています。復元され史跡公園となった土塔で、発掘調査・復元担当者からお話をお聞きします。
  自治都市堺のまちは、大坂夏の陣の際の放火で焼失し、ひとまわり大きく再建されました。残された歴史的町並と、築400年近い山口家住宅にそのおもかげを訪ねます。
  江戸時代、堺はものづくりのまちとして発展しました。全国の料理人が使う堺の包丁は、今も鍛冶(かじ)・研ぎ(と)・柄(え)作り・柄付け・刻印・卸・小売りなどの分業で作られています。迫力ある鍛冶の仕事場は感動ものです。昆布加工の作業場では、おぼろ昆布・とろろ昆布などに独特の堺刃物が使われているのも見どころです。
 
Fコース8/5~6
淀川の舟運と京街道・枚方宿、今城塚古墳とキリシタンの里をめぐる
 大阪平野はもともと河内湾と呼ばれる海で、淀川や大和川による堆積物のひろがりで、陸地となっていきました。都が京都に移ると、淀川が大坂と京を結び、秀吉が京街道を開きました。氾濫をくり返した淀川を治めるため、茨田(まんだ)の堤や太閤堤が築かれ、近代にはデ・レーケによる改修工事や新淀川が造られました。重要文化財に指定された旧毛馬(けま)第一閘門(こうもん)や排水機場、淀川資料館を訪ね、それらを学びます。
  淀川と太閤堤の上に築かれた京街道は、参勤交代や庶民の行き来で賑わいました。枚方宿・鍵屋資料館は当時の船宿の様子を残しています。三十石船やくらわんか舟が活躍した時代を学び、「くらわんか弁当」をいただきます。
  継体大王(天皇)は、応神大王の五世の孫であったとされ、それまでの大王との関係ははっきりしていません。その大王墓(陵墓)も、唯一淀川右岸にあります。
  学会の定説は高槻市の今城塚古墳を継体大王陵にとし、宮内庁の治定とくい違っています。そのため、今城塚古墳は発掘・調査・整備され、全国で唯一足を踏み入れることのできる大王墓(「陵墓」)です。墳丘に登って、墳丘の崩れた部分を確認したり、古墳の内堤部に復元した形象埴輪を並べた埴輪祭祀場などを見学しましょう。
  「今城塚古代歴史館」には、日本最大の祭殿風の家型埴輪などの今城塚古墳の出土遺物、3種の石棺などの復元模型を展示しています。
  高槻・茨木近辺は高山右近の領地となっていたため、茨木市千提寺(せんだいじ)などに隠れキリシタンの里が存在しました。神戸市立博物館所蔵のフランシスコザビエルの肖像画はこの千提寺の旧家で発見されました。現在、千提寺に茨木市立キリシタン遺物史料館が設けられており、そこを訪ねます。
 
Gコース8/5~6
サヌカイト・古市古墳群・河内源氏の里・富田林寺内町をめぐる
  羽曳野市翠(すい)鳥(ちょう)園(えん)遺跡は、1992年に市街地中央で発見されました。二上山で産出するサヌカイトを加工する打製石器の工房跡がそのままの姿で出土し、遺跡公園でその様子を再現・展示しています。
  羽曳野市から藤井寺市一帯は、誉田(こんだ)御廟山(ごびょうやま)古墳(伝応神陵)をはじめ大小百を超す古墳が点在する古市(ふるいち)古墳群です。誉田御廟山古墳(伝応神陵)は大きすぎて全容が見えないので、墳丘長200mの前ノ山古墳を見学します。宮内庁はこの古墳を「日本武尊(やまとたけるのみこと)白鳥陵」と治定しています。
  前九年・後三年の役の源氏の棟梁(とうりょう)頼義・義家は南河内に拠点を構えていました。武士団が本格的に摂河泉地方に出現したのは、10世紀後半です。源氏一族は摂関家などの侍になって仕えるとともに、諸国の受領などを歴任して勢力の形成に努めました。「道長の近習(きんしゅう)」と言われた源頼信から頼義・義家三代の墓や壷井(つぼい)八幡(はちまん)を訪ね、武家政権誕生の時代について考えます。
  明治中期、南河内山麓でブドウ栽培が行われるようになり、昭和初期には生産高日本一を誇りました。1935年創業の「河内ワイン」を訪ね、ワイン製造について学び、試飲も楽しみましょう。
 太子町から河南町にまたがる丘陵の尾根筋に分布する一須賀古墳群は、六~七世紀にかけて築造された群集墳で、蘇我氏など渡来系氏族の集団墓と考えられています。この一帯を近(ちか)つ飛鳥(あすか)風土記の丘と呼び、古代史の研究の成果を展示する府立近つ飛鳥博物館が建てられています。
  富田林(とんだばやし)寺内(じない)町(まち)は、戦国時代に生まれました。一向宗(現在の浄土真宗)の本山である大坂本願寺が、現在の大阪城付近にあったため、その庇護のもと、ここにも寺内町が成立しました。
  富田林寺内町は土居で囲み、出入り口に門を設けて整然とした町割をしていました。その面影がよく残されています。重要文化財杉山家住宅は大地主・酒造家で、明治の歌人、石上(いそのかみ)露子(つゆこ)が暮らした家でもあります。露子の悲恋と人生、美文や反戦短歌など、この時代を学ぶヒントになるでしょう。

Hコース8/5~6
日根荘と京大原子炉実験所、反戦水兵の碑とだんじり会館など民衆の歴史を学ぶ
 日根荘は、「日根荘日根野村荒野開発絵図」など荘園関連の資料が豊富に残されています。研究成果が歴史館いずみさのに展示され、九条家が日根荘を支配していた時代の人々の様子がよくわかる内容です。
 日根神社や井川(ゆかわ)、十二(じゅうじ)谷池(たにいけ)、八重(やえ)治(じ)池(いけ)、尼津(あまつ)池(いけ)など、当時の様子が良好な状態で現在まで残されているので、当時の様子が想像しやすくなっています。
 京都大学原子炉実験所は、医学・工学・農学・化学など全国の大学の共同研究施設です。研究用に中性子を取り出すための原子炉で、商業用の原発と違い出力五〇〇〇kw、家庭用の湯船ぐらいの大きさです。原発災害を警告してきた元研究所教員の案内で、原子炉を見学し、原発問題を学びます。
  和泉市の貝吹山古墳は、江戸時代の千原(ちはら)騒動(そうどう)で農民が集結した場所です。千原騒動は、1782(天明二)年に一橋領54か村の棉作百姓がおこした百姓一揆です。厳しい身分制度の下での農民の連帯が評価されています。
 1902年、和泉市黒鳥町で生まれた阪口喜一郎は、『聳(そび)えるマスト』発行など呉海軍基地内での反戦活動を理由に処刑されました。黒鳥山公園入り口に反戦兵士・阪口喜一郎の碑が建てられています。公園には、戦争犠牲者をまつる忠霊塔や明治天皇が和泉平野を見下ろして陸軍大演習を指揮した場所もあります。
 泉大津市ではロシア軍兵士の墓を訪ねます。日露戦争時の捕虜の扱いは紳士的だったと伝えられ、今も美しく保たれています。
 岸和田は、江戸時代、岡部氏が治めた城下町です。岸和田のだんじり(地車)は、お城にも曳行することでも有名で、城下町のだんじり祭として受け継がれてきました。
  岡部氏の茶屋跡である五風(ごふう)荘(そう)で、昼食をいただき、だんじりの由来を示す三の丸神社と、岸和田祭をイメージゆたかに伝えるだんじり会館を見学します。

  

大阪歴史教育者協議会第48回研究大会

大阪歴史教育者協議会第48回研究大会

現在(いま)をみつめ 歴史に学び 平和な世界を

2013_05_26_o_taikai

この案内のダウンロードはこちら(PDFファイル)

 歴史の真実を学びたい。楽しい授業がしたいと願うみなさん。
 地域に根ざした歴史学習で、平和に生きる子どもたちを育てましょう。
 力を合わせ、教育と民主主義を守りましょう。
 教室や地域の実践を持ち寄り、学びます。今年は8月2~4日、大阪で全国大会をもちます。あわせてご予定ください。

2013年5月26日(日) 11:00~17:00

会場: 大阪府教育会館 たかつガーデン 3階「カトレア」
(近鉄「上本町駅」下車5分  地下鉄谷町線「谷町9丁目」下車7分)

記念講演 「野宿者襲撃事件から見る大阪の貧困問題」
                生田武志さん

(野宿者ネットワーク代表 社団法人「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」代表理事))
生田さんは、1964年生まれ。同志社大学在学中から釜ヶ崎の日雇労働者・野宿者支援活動に関わる。2000年、「つぎ合わせの器は、ナイフで切られた果物となりえるか?」で群像新人文学賞評論部門優秀賞。2001年から各地の小、中、高校などで「野宿問題の授業」を行なう。著書に『<野宿者襲撃>論』人文書院、『ルポ 最底辺 不安定就労と野宿』ちくま新書、『貧困を考えよう』岩波ジュニア新書、『おっちゃん、なんで外で寝なあかんの?―こども夜回りと「ホームレス」の人たち』(あかね書房)など。

資料代 : 1000円   父母・市民は 500円 (高校生以下は無料)

連絡先 :大阪歴史教育者協議会事務局 浅井義弘

実践報告① 11:00~
「小学6年 歴史の授業」

 歴史の授業に興味を持たせるために、歴史学習の導入を地域の歴史「だんじり」の聞き取りや調査の成果やゲストティーチャーの話で盛りあげていった実践報告。全国大会地域実践報告の予行です。

 

実践報告② 13:00~
「「アメリカ軍政下の奄美」(研究報告)」

  小・中・高の教科書には奄美群島のことはほとんど触れられていません。アメリカ軍政下の奄美群島のことを子どもとともに学ぶためにすすめた研究報告です。
                   原永 貴文(大阪商業大学堺高等学校)

実践報告③  14:00~
「古墳時代をどう教えるか」

 古墳時代はおもしろい時代ですが、子どもたちわかりやすく教えるのはむずかしい。古墳時代の何をどのように教えるべきかを実践をもとに考えた報告です。
                       小貫  充(大阪府立門真西高校)

記念講演  15:10~

「野宿者襲撃事件から見る大阪の貧困問題」

生田武司さん(野宿者ネットワーク代表)

 昨年10月、府立高校生を含む16歳の少年グループが小坂駅で野宿していた富松さんたちを襲撃して殺害。ほかに数人が骨折などで救急搬送されるという事件が起きました。野宿者への若者たちによる襲撃事件がたびたび起こっています。野宿者襲撃は「貧困者への若者のヘイトクライム」であり、背後には貧困者に対する差別と若者の「生きづらさ」の問題があります。それは「経済の貧困」と「関係の貧困」とも言えます。この二つの貧困についてご自身の経験からの報告です。

☆大阪歴史教育者協議会総会10:00~ ☆ 研究大会受付:10:45~

  

歴史教育者協議会2012年度近畿ブロック研究集会

日時:2012年12月1日(土)13時30分開会
   2日(日)16時ころ解散
会場:大阪府教育会館たかつガーデン
    電話:06-6768-3911
    近鉄「上本町」駅または地下鉄「谷町9丁目」下車

詳しい案内はこちら(PDFファイル)

全体会(1日午後)
講演:「近世の大阪-私たちの大阪像を点検する-」 薮田 貫さん (関西大学教授)
報告:「維新の会による権威主義的『教育改革』とのたたかい」 仲森 明正さん

分科会(2日午前)  歴史認識、現代認識、授業方法の3分科会で、各2本の報告

フィールドワーク
    上町台地に史跡を歩く(近松門左衛門の墓)・誓願寺(西鶴の墓)・
    大福寺(浪華仮病院跡)・空堀商店街・真田山陸軍墓地ほか
    案内・森田敏彦さん、小松忠さん

  

大阪歴史教育者協議会第47回研究大会

(案内チラシはこちら)

2012年6月30日(土)

記念講演 「平清盛と平家政権」髙橋 昌明さん
(神戸大学名誉教授)

現在いまをみつめ 歴史に学び 平和な世界を
歴史の真実を学びたい。楽しい授業がしたいと願うみなさん。
東日本大震災と原発問題に向き合い、平和に生きる子どもたちを育てましょう。力を合わせ、教育への圧力をはね返す力をつくっていきましょう。
教室や地域の実践を持ち寄り、歴史教育について学びます。
どうぞご参加ください。

2012年6月30日(土) 11:00~17:00

会場: 大阪府教育会館 たかつガーデン 3階「ローズ」TEL 06-6768-3911
(近鉄「上本町駅」下車5分 地下鉄谷町線「谷町9丁目」下車7分)
資料代: 1000円 父母・市民は500円 (高校生以下は無料)
連絡先: 大阪歴史教育者協議会事務局

記念講演(15:10~17:00)

記念講演 「平清盛と平家政権」髙橋 昌明さん
(神戸大学名誉教授)

 髙橋さんは日本中世史研究の第一人者。 NHK大河ドラマ「平清盛」の時代考証をされています。
 最近まで、貴族化した平家が滅び、頼朝による武家政権が成立したとされてきました。
 髙橋さんは、清盛が六波羅に幕府を創設、平氏政権が武家政権の最初であると主張され、現在では有力になっています。

大阪歴史教育者協議会第47回研究大会
10:00~11:00 大阪歴史教育者協議会総会
10:45~   研究大会受付:

実践報告① 11:00~12:00
「3分間スピーチを発展させ考える授業へー原発問題をどうとらえるか」
2年連続で担当した中学3年生の公民的分野の実践。新聞記事を選ばせて、3分間の意見発表をさせている。3・11後の1年だったので、福島原発に関係する記事が多かった。原発問題をどう考えるかレポートを書かせる取り組みをし、「生徒が自分で考える授業」を目ざした。
岡澤文彦(高石市立取石中学校)

〈昼食休憩〉

実践報告② 13:00~14:00
「清盛の夢 ー平氏政権がめざしたもの」
『平家物語』が作り上げた平氏政権や平清盛のイメージから脱し、武家政権の創始者として平氏政権を歴史的に位置づける授業実践を試みた。
中学生たちとともに考えた新しい平氏政権について報告します。
平井美津子 (吹田市立第一中学校)

実践報告③ 14:00~15:00
「原発問題をともに考えて ~ 現代社会の教科実践」」
原発事故から1年がたった現在の情勢と世界の動きを知って、高校3年生たちが原発問題について考えたことを報告します。
小林千弘・山田真理(英真学園高等学校)

記念講演(15:10~17:00)「平清盛と平家政権」髙橋 昌明さん(再掲)

  

大阪歴史教育者協議会第46回研究大会

〔テーマ〕 現在(いま)をみつめ 歴史に学び 平和な世界を

この要項のダウンロードはこちら(PDFファイル)

講演「高校日本史B教科書の改定をめぐって考えたこと
講師 飯塚一幸さん(大阪大学大学院文学研究科教授)

〔日時〕 2011年7月2日(土) 11:00~17:00
〔会場〕 たかつガーデン 3階「ローズ」
近鉄大阪線「上本町駅」下車5分
または地下鉄谷町線「谷町9 丁目」下車7分
会場電話 06-6768-3911

歴史の真実を学び子どもたちに伝えたい。楽しい授業がしたい・・・・・・・・
そんな願いをもって研究と実践を重ねてきました。
今年は、アジア太平洋戦争開戦から70年、「満州事変」から80年です。
東日本大震災と原発問題に向き合い、平和に生きる子どもたちを育てましょう。 実践を交流し、歴史教育・社会科教育について学びます。
みなさんのご参加をお待ちしています。

〔受付〕 9:30~ 大阪歴史教育者協議会総会を10 時から開きます。
実践報告① 11:00~
「小学6年 歴史の授業」

教師7年目となりました。毎日忙しく、なかなか教材研究の時間が確保できないのが現状です。しかし、自分でできる範囲での研究を進めていきたいとは考えています。このような発表の機会を通し、皆様から色々と教えていただければうれしいです。

〈昼食休憩〉
実践報告② 13:00~
「新指導要領を意識した地理学習の取り組みとその課題」石谷真一郎(大阪狭山市立狭山中学校)

新指導要領に移行する2012 年が3年生となる1年生を昨年度担当。古い教材を引っ張り出し,新しい教材を発掘し,教材研究に追われた1年間を報告します。

実践報告③ 14:00~
「日本前近代史学習のプラン」植木 武(大阪女子短期大学高校)

1999 年、大阪歴教協の日本史部会で高校日本史のプランを検討し、発表しました。十数年を経て、最近の研究動向もふまえて、プランの再検討をしています。今回は、前近代史のプランを報告し、ご意見やご批評をお願いします。

講演 15:10~

「高校日本史B教科書の改定をめぐって考えたこと」
講師 飯塚一幸さん(大阪大学大学院文学研究科教授)

1958年生。専攻は日本近代史。
おもな著書『近代日本の政党と官僚』(共著、東京創元社);『近代日本の軌跡3 日清・日露戦争』(共著、吉川弘文館、1994年);『日本近代国家の形成と展開』
(共著、吉川弘文館、1996年)など。
自由民権運動についても研究を広げられています。

教科書執筆の際に考えられたことを、日本近代史に焦点を当ててお話していただきます。

  

大阪歴史教育者協議会第45回研究大会

大阪歴史教育者協議会第45回研究大会報告  

山田朗講演「日露戦争と〈韓国併合〉ー韓国併合100年にあたっての再検証」

      日露戦争の虚像と実像      

 講演の冒頭で、山田氏は日露戦争のウソ=虚像をはぎとり文学としての『坂の上の雲』を歴史学的に批判すること、そして日露戦争・韓国併合・大逆事件を一体のものとして把握する歴史の認識が大切であることをのべ、「日露戦争で日本軍が機関銃を使用していなかったというのはウソである」と軍事史の専門家らしい切り出しで本題に入った。実は日本軍が最初に機関銃を使用したのは台湾征服戦争であり、日露戦争において日露の正規軍同士が機関銃を使って撃ち合いをしたのが(日本軍はロシア軍の倍所有していた!)、大国間の戦争では初めてのケースとなった。このような事実があったにもかかわらず、たとえば「機関銃神話」がつくられるなど、参謀本部編纂の非科学的な『日本戦史』の叙述によって、少数で多数の軍隊をうちまかすという近代日本軍の虚像=「理想像」が形成され、当の軍人たちもこうした虚像に共鳴しそれを信じ切ってきた。だから多くの日本人は日露戦争の実像を知らないできた。このことは間違いではないと山田氏は強調して、日露戦争の実態の検証をすすめた。

 なぜ日本はロシアを敵対視する道をあゆんだのであろうか。それを解く鍵はイギリスとイギリスからもたらされた情報である。明治維新政府にもっとも大きな影響力をもったのはイギリスであり、その世界戦略としての反露戦略がイギリス経由の情報をつうじてもたらされ、その結果日本国内で醸成されたロシア脅威論をもとにした北進論=日英同盟政策の国家戦略が形成された。

アフリカでのボーア戦争に消耗したイギリスは、露仏同盟をマヒさせる戦略から東アジアでは日本を取り込む日英同盟をむすんだ。日清戦争で日露間のクッションとしての清国が消滅したこともあって朝鮮半島での日露対立が深まり、イギリスは日本軍への軍事援助を強めた。日本軍は当時最高水準にあった英製軍艦を8隻中4隻も所有するにいたり、これも日露開戦を促進するものとなった。

 とにかくイギリスはロシアを極東で疲弊させるために日本を全面的に支援する体制をとった。世界海底ケーブル網(1902年完成)を利用したロシア軍情報を英政府・マスコミが流してその全容をさらけだし、一方でロシア側を攪乱する情報戦術も展開した。イギリス側はヨーロッパからアジアに向かったバルチック艦隊の進度情報を操作して日本軍の作戦に影響を与えたり、日本軍の魚雷艇が出撃したとの謀略情報を流してロシア側を震撼させるなど、これまでそれほど注目されてこなかった日露戦争における情報戦の実態と意義を山田氏は明らかにした。日本海軍の艦艇の70%はイギリス製、日本陸軍の鉄砲弾の半分以上はイギリスに発注されたこと、バルチック艦隊は強大な無敵艦隊と喧伝されてきたが(『坂の上の雲』でも)、事実は新旧の艦艇の混合艦隊であった事実なども指摘された。

 情報とともに重要なものが戦費であった。結局、戦費は18億円(国家予算の約6倍)かかったが、高橋是清の活動によりその40%を外債でおぎなうことができた。外債のほとんどを購入して日本を支援したのは英米資本であり、米資本の核となったのがユダヤ資本のクーン・レーブ商会(あのリーマンブラザーズの旧名がクーン・レーブ・リーマンブラザーズとのこと)で、この資本は満鉄の共同経営をねらった鉄道王ハリマンの最大の出資者であった。ところがアメリカの満州進出という野望は潰えて、これが日米対立の原因となったのだが、要するに世界はお金でつながっていると山田氏は力説した。なるほど、この外債購入による投資(=資本の進出)という事実や、日露戦争後に日本は列強のアジア支配を承認する代わりに韓国支配を容認させたという事実(=世界分割)は、日露戦争が帝国主義戦争であったことをわかりやすく示したものとして納得した。

『坂の上の雲』はこうした世界の政治力学の構造(山田氏は帝国主義という概念は使用しなかった)や資本の動きが見えない。ましてこの原作が映像化されると非科学的な虚像が蔓延、沈殿することとなる。『坂の上の雲』は虚像をはがした部分もあったが、日露戦争とその時代の本質をつかんでいない。日露戦争とともに国内反体制派への圧力や大逆事件と韓国併合を一体のものとして把握する歴史認識が必要である、と再度山田氏は強調した。

 韓国併合の特質については、三次にわたる日韓協約が高宗によるハーグ密使事件をまねき、義兵の戦闘力を強化し、安重根の伊藤博文の射殺をまねいたことを指摘して、山田氏は日本軍による義兵闘争の弾圧が「三光作戦」の原型にあたることを解明した。日本軍による村落の焼き討ちや、義兵と反日的民衆の逮捕・処刑は1908年にピークとなり、被害者(殺傷、逮捕)数は1万4698人となった。日清戦争中の1895年からはじまる抵抗運動の時期から韓国併合直前の時期までの期間における弾圧(人権侵害)にも目を向けねばならないことがわかる。

 講演のまとめにおいて山田氏は、①「世界的な政治力学の所産としての日露戦争」、②日露戦争の誤った分析・総括から「伝統の創造」がなされ、太平洋戦争を「日露戦争の頭」で戦ったといえる(たとえば銃弾が尽きて白兵戦をせざるをえなかった経験から白兵主義が日本的なものとして伝統化されたこと)、④対外膨張・戦争の無益さ、戦争による人権侵害を歴史から学ぶこと、⑤戦争と植民地支配こそが、日本の近代のあり方と日本人の歴史認識を歪めた根源であること、をのべた。

講演後、会場から以下の質問が続いた。「日英同盟は対等平等なものであったか」「ロシアは南下政策には積極的ではなかったという最近の研究があるが、日露戦争は避けられたという可能性はなかったのか」「中学の教科書にある安重根の評価と扱い方についてどのように考えるか」「大逆事件にみられる大弾圧の本質は、社会主義の立場からの国際連帯というものへのおそれという点にあったと思うがどうか」。

以上が筆者の関心にもとづいてまとめた山田講演の概要である。講演者が強調された三位一体的な歴史認識については、質疑応答によってさらに深められたと思った。また日韓併合を帝国主義の時代の中にもっと強く位置づけて論じてほしかった点と、日露戦争の虚像について、日本軍神話がさらに民衆のなかにどのようにひろがって日本の大国観や裏返しとしてのアジア蔑視観などが生まれていったのか、もう少し聞きたかったという感想をもった。

                                   (原 幸夫)

大阪歴史教育者協議会第45回研究大会
(終了しました)

 わたしたちは、歴史の真実を学びたい、それを次代の子どもたちに伝えたい、そんな願いをもって集まり、研究と実践を積み重ねてきました。今年は「韓国併合」、大逆事件100年、の年です。いまその真実が明らかにされつつあります。研究の最前線で活躍されている山田朗歴史教育者協議会委員長を迎えて、研究大会を開きます。あわせて、大阪の会員の実践報告をもとに討議を深めます。
 歴史に学び、実践を交流し、あたらしい歴史教育・社会科教育をめざしましょう。多数のご参加をお待ちしています。
〔テーマ〕 いま現在をみつめ歴史に学び、平和な世界を
講演・「日露戦争と韓国併合-“併合”100年にあたっての再検証-」山田 朗さん

〔日時〕 2010年6月27日(日) 11時~17時
〔会場〕 たかつガーデン3階「ローズ」(近鉄大阪線「上本町駅」下車5分、地下鉄谷町線「谷町9丁目」下車7分)
    電話 06-6768-3911
〔資料代〕 1000円 父母・市民は500円
〔日程と内容〕
(受付) 午前9時半より


      大阪歴史教育者協議会総会を午前10時から開きます。
〔連絡先〕 大阪歴史教育者協議会事務局 浅井義弘
〔研究大会の報告と講演〕
■実践報告① 午前11時より
「黒山一郎さんのお墓」戦没兵士の墓石調査からはじめる戦争学習をどうやっていけばいいのか。学習の一般化を試みました。
             西川満(岸和田市立山直北小学校)
〈昼食休憩〉
■実践報告② 午後1時より
「韓国の中学・高校で植民地時代をどう教えているか」 
韓国の中学・高校で、日本の植民地時代のころをどのように教えているのか、報告します。
             李慶勲(イ キョンフン)(金剛学園中学・高等学校)
■実践報告③ 午後2時より
「日本近現代史の授業-日露戦争・韓国併合のころ-」 
高校での日露戦争・韓国併合の授業です。この時代を教えるのに、何を大事にするのか、どう教えるのかを考えます。
             浅井義弘(大阪府立泉陽高校)
■講演 午後3時10分より
「日露戦争と韓国併合-“併合”100年にあたっての再検証 -」 
今年は、韓国併合100年の年です。日露戦争から韓国併合、このころの日本を、世界を、事実に基づいてしっかり学びます。
             山田 朗(歴史教育者協議会委員長・明治大学教授)
 山田さんのおもな著書 『大元帥・昭和天皇』(1994年),『歴史修正主義の克服―ゆがめられた<戦争論>を問う』(2001年),『護憲派のための軍事入門』(2005年)『戦争の日本史20 世界史の中の日露戦争』(2009年),『日本近現代史を読む』(共著2010年)

  

大阪歴史教育者協議会第44回研究大会

大阪歴史教育者協議会第44回研究大会
 大阪歴史教育者協議会は、1953年に結成されて以来、地域に根ざし、平和で民主的な主権者を育てる歴史教育、社会科教育の研究と実践をすすめてきました。
 大不況のなか、働く権利、生きる権利が脅かされています。こんなことがなぜ起こったのか、どうしたら生きる権利を保障させることができるのか、講演や実践をもとに、みんなで考えましょう。日本国憲法の平和と民主主義の原理を学びあい、たがいの実践を出しあって、情勢に見合った社会科教育を創り出していきましょう。
 多くのみなさんのご参加を期待しています。
〔テーマ〕歴史に学び、平和で豊かな日本、世界を
〔日 時〕2009年6月27日(土)午前11時より(総会は10時より)
〔会 場〕エルおおさか 701号
    ●京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」より西へ300m
    ●京阪・地下鉄堺筋線「北浜駅」より東へ500m
〔資料代〕 1000円(市民・学生 500円)

【記念講演】
「いま、憲法の生存権規定をどう生かすか」
松崎 喜良さん(神戸女子大学)
人は誰でも健康で文化的な生活を欲しています。しかし現実は厳しく、生活困窮に直面することがあります。それを解決するためにはどうしたらよいか、を語っていただきます。
【日程と内容】
※受付  午前9時半より

研究大会の報告と講演
■特別報告 午前11時より
「北野夜間中学(のちの北野高校定時制)とアジア太平洋戦争-朝鮮人・台湾人生徒の思想調査など-」
 北野高校定時制課程が今年閉鎖されました。それを機に、保存資料を整理されていたなかで、憲兵隊が朝鮮人生徒や教職員を対象におこなっていた思想調査を示す「極秘」資料を見つけられました。発見に至る経過とともに、「北野定時制72年史」編纂について特別報告をしていただきます。
山上 俊夫(渋谷高校)
<昼食休憩>
■実践報告(1) 午後1時より
 「『まるごと社会科中学・公民』を作成して~プリントの作り方・使い方」
若い先生が増えている中で、授業を進める上で欠かすことの出来ない教材としてのプリントを作る視点や使い方を実践を通して紹介していただきます。
平井 美津子(吹田市立西山田中学校)
■実践報告(2) 午後2時より 
「アルバイトの調査から見える高校生の姿」
 過去10数年の高校生のアルバイト調査をもとに、その実態を報告します。また、数多くの労働法制違反の実態を理解させるだけでなく、その実態に対して、どうしていけばよいのかを考えた授業実践についても語りたいです。また、授業を通して、働くこととはどういうことなのかを考えさせたことも報告します。
松崎 康裕(門真なみはや高校)
■講演 午後3時10分より
「いま、憲法の生存権規定をどう生かすか」
神戸女子大勤務の前は、大阪市のケースワーカーをされていた方です。大阪市民の暮らしに実態をつぶさに見られ、健康で文化的な生活をどう保証していくかを実践されてきました。その体験を元に、憲法の生存権規定をどう生かすかを縦横に語っていただきます。
松崎 喜良(神戸女子大学准教授)
〔連絡先〕 大阪歴史教育者協議会事務局   浅井義弘

  

大阪歴史教育者協議会第43回研究大会

大阪歴史教育者協議会第43回研究大会(終了しました)

    原田敬一さん(仏教大学文学部教授)が講演

演題は、「近現代の日本とアジア」―日本はどのようにして植民地を手に入れたか」

2008年6月22日(日)午後3時から
会場は、大阪府教育会館たかつガーデン

 ご案内

 大阪歴史教育者協議会は1953年に結成されて以来、地域に根ざし、平和で民主的な主権者を育てる歴史教育、社会科教育の研究と実践をすすめてきました。また、日本・中国・韓国の青少年の交流を進め、沖縄戦などの正しい教科書記述のために努力してきました。憲法9条が真に生き輝くためにも、たがいの実践を学びあい豊かな歴史教育、社会科教育を作り出していきましょう。多数ご参加ください。

〔テーマ〕 歴史に学び、平和な世界を
〔日時〕 2008年6月22日(日)午前11時から午後5時まで
〔会場〕 大阪府教育会館 たかつガーデン  3階「ローズ」
       近鉄大阪線「上本町駅」下車3分または地下鉄谷町線「谷町9丁目」下車7分
           Tel 06-6768-3911

〔資料代〕  1000円  父母・市民は500円

受 付   午前9時半より

研究大会の報告と講演

■実践報告(1) 午前11時より

 「東アジアの平和と青少年の交流・学習・討論」

 日中韓歴史キャンプにみる中高生の歴史認識を分析し、歴史教育、平和教育の課題・方法について考察したレポートを報告します。                              原 幸夫(和泉総合高校Ⅲ部)

■実践報告(2) 午後1時より

「地域の移り変わり―新橋商店街の今と昔」

 校区にある商店街の今と昔のちがいを見つけさせる中で、地域の移り変わりを学ばせた実践を報告します。

                                  小野 賢一(大阪市東成区大成小学校)

<昼食休憩>

■実践報告(3) 午後2時より

「生活文化の世界史」

 茶の世界史、砂糖の世界史、コーヒーの世界史、酒の世界史など、身近な教材を通して世界史に興味・関心を持たせるために行った総合学習の実践を報告します。                 山本 武志(久米田高校)

■講演 午後3時10分より

「近現代の日本とアジア  ―日本はどのようにして植民地を手に入れたか」

 立憲国家となった日本は、ほぼ5年ごとに戦争を繰り返しました。その中で、どのようにして植民地を獲得したのでしょうか。国民統合をすすめた「輝かしい明治」像を問い直します。

原田 敬一(仏教大学文学部教授)

 最近の主な著書 シリーズ日本近現代史(3)「日清・日露戦争」岩波新書  「国民軍の神話―兵士になるということ」 吉川弘文館 など

〔連絡先〕 大阪歴史教育者協議会事務局   浅井義弘