大阪歴史教育者協議会第44回研究大会

大阪歴史教育者協議会第44回研究大会
 大阪歴史教育者協議会は、1953年に結成されて以来、地域に根ざし、平和で民主的な主権者を育てる歴史教育、社会科教育の研究と実践をすすめてきました。
 大不況のなか、働く権利、生きる権利が脅かされています。こんなことがなぜ起こったのか、どうしたら生きる権利を保障させることができるのか、講演や実践をもとに、みんなで考えましょう。日本国憲法の平和と民主主義の原理を学びあい、たがいの実践を出しあって、情勢に見合った社会科教育を創り出していきましょう。
 多くのみなさんのご参加を期待しています。
〔テーマ〕歴史に学び、平和で豊かな日本、世界を
〔日 時〕2009年6月27日(土)午前11時より(総会は10時より)
〔会 場〕エルおおさか 701号
    ●京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」より西へ300m
    ●京阪・地下鉄堺筋線「北浜駅」より東へ500m
〔資料代〕 1000円(市民・学生 500円)

【記念講演】
「いま、憲法の生存権規定をどう生かすか」
松崎 喜良さん(神戸女子大学)
人は誰でも健康で文化的な生活を欲しています。しかし現実は厳しく、生活困窮に直面することがあります。それを解決するためにはどうしたらよいか、を語っていただきます。
【日程と内容】
※受付  午前9時半より

研究大会の報告と講演
■特別報告 午前11時より
「北野夜間中学(のちの北野高校定時制)とアジア太平洋戦争-朝鮮人・台湾人生徒の思想調査など-」
 北野高校定時制課程が今年閉鎖されました。それを機に、保存資料を整理されていたなかで、憲兵隊が朝鮮人生徒や教職員を対象におこなっていた思想調査を示す「極秘」資料を見つけられました。発見に至る経過とともに、「北野定時制72年史」編纂について特別報告をしていただきます。
山上 俊夫(渋谷高校)
<昼食休憩>
■実践報告(1) 午後1時より
 「『まるごと社会科中学・公民』を作成して~プリントの作り方・使い方」
若い先生が増えている中で、授業を進める上で欠かすことの出来ない教材としてのプリントを作る視点や使い方を実践を通して紹介していただきます。
平井 美津子(吹田市立西山田中学校)
■実践報告(2) 午後2時より 
「アルバイトの調査から見える高校生の姿」
 過去10数年の高校生のアルバイト調査をもとに、その実態を報告します。また、数多くの労働法制違反の実態を理解させるだけでなく、その実態に対して、どうしていけばよいのかを考えた授業実践についても語りたいです。また、授業を通して、働くこととはどういうことなのかを考えさせたことも報告します。
松崎 康裕(門真なみはや高校)
■講演 午後3時10分より
「いま、憲法の生存権規定をどう生かすか」
神戸女子大勤務の前は、大阪市のケースワーカーをされていた方です。大阪市民の暮らしに実態をつぶさに見られ、健康で文化的な生活をどう保証していくかを実践されてきました。その体験を元に、憲法の生存権規定をどう生かすかを縦横に語っていただきます。
松崎 喜良(神戸女子大学准教授)
〔連絡先〕 大阪歴史教育者協議会事務局   浅井義弘