「大阪の歴史教育」 第41号

「大阪の歴史教育」   第41号  目次  2008年3月

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特集Ⅰ 日本国憲法を考える
 「日本国憲法を教えるために」               岩田  健
 「小学校の憲法学習」                   小川 一詩
 「二つの憲法をくらべてみよう!」             中川 美幸
 「憲法9条を教えよう-中学校公民的分野で-」       林  正敏
 「生きた憲法学習をめざして」               木村  薫


特集Ⅱ 沖縄戦裁判と教科書検定
「文科省は、なぜ日本軍の『命令』を削除させたのか」    小牧  薫
「沖縄戦を学んだ中学生、その後」             平井美津子


研究と実践
 「日本各地の海水調査から大阪周辺の海水調査へ」
 「高校生とともに『はたらく』ことを考える」        山田 真理
 「地域から見る日本史の授業」               永瀬 弘勝
 「高校生にとっての同時代史と現代史学習」         井ノ口貴史


 大阪歴史教育者協議会 活動報告 (2005.7~2007.3)
 大阪歴史教育者協議会 入会案内動報告 (2005.7~2007.3)
 大阪歴史教育者協議会 入会案内


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身分制度・部落問題の授業にどう取り組むか

身分制度・部落問題の授業にどう取り組むか
  - 新中学校教科書の部落問題記述を批判する -

小牧 薫

1.2006年度用中学校用教科書の問題

 身分制研究の進展と部落問題の解決、同和教育の終結をうけて、教科書の記述は変わったのでしょうか?

 1972年の小学校教科書に「その他の身分」として「賤民」についての記述がなされ、74年の中学校歴史教科書には、「えた・ひにん」について詳しく記述されるようになりました。それから30年以上たつのですが、小・中の教科書は基本的には変わっていませんでした。その間、鈴木良さんが『教科書のなかの部落問題』(初版1989年、改訂増補班90年,部落問題研究所)で、小・中学校の教科書批判を展開されました。私たち歴史教育者協議会の会員も旺盛に教科書批判を続けてきました。そうした甲斐もあってか、2006年度用の教科書のなかには大きく改善されたものもあらわれました。しかし、まだ旧態依然たるものもありますし、政治起源説を払拭しきれないものもあります。帝国書院の教科書は、2002年度用で「ケガレ」説を書きましたが、今回の改訂でも、その内容は変わっていません。また、いくつかの教科書が「現代の課題」で、いまだに同対審答申を引用し、「部落差別は根強く残されている」というような記述をしています。 “身分制度・部落問題の授業にどう取り組むか” の続きを読む