授業づくりについて学び合えました!
―大阪歴教協 社会科講座―
2月23日(土)に金蘭会中学・高等学校で大阪歴教協の社会科講座が行われました。
最初に堺市立福泉中学校の中岡隆之さんの地理の実践「深い学びに導く地理的分野の授業開発-北海道での米作りを考える―」でした。「よく解って、楽しい授業」が良い授業ではなく、「すぐには解らないけれども、楽しい授業」
を目指して、解らないことを教員の提示した資料などをもとにして、生徒が主体的に学んでいく授業を作って行かれました。
続いて、大阪府立山田高等学校の永瀬弘勝さんが「まぐれ・気まぐれの日本史教材研究」と題して、これまでの教員生活の中で、活用した教材、旅行中に撮影した写真、駅のスタンプ、各地の土産物などを日本史の授業の中で、どのように活用したかを教材研究や授業そのものへの姿勢も含めて、語られました。
それ以外にも、ワークショップとして教材・教具の交流広場も行われ、3・1独立宣言、綿の種や和田峠の黒曜石など、珍しい教材を手に入れて、満足した方もおられました。最後に全体討論で、いろいろな思いを語り合いました。
参加者の感想を紹介します。
■「主体的、対話的、深い学び」この定義について考えさせられる会となりました。
■ 単元における主となる問い(テーマ)を生徒から導き出すことが「主体的」なのではないか。自らが興味を持ったテーマを「対話的」に学ぶことが真の「深い学び」ではないか。という意見にはっとさせられました。
■ どの方のお話や意見も、とても勉強になることばかりでしたので、また、機会があれば、参加したいと思います。ありがとうございました。
■ 今回、参加させていただき、中学校の実践を聞き、刺激になりました。
■ 小学校で学ぶことが中・高とつながっていることが分かりました。だけど、実際は先生によって、差がある状態です。「社会、たのしいなあ」「こんなんも知りたいなあ」と思わせる授業が主体性につながると思って、実践を続けたいなと思いました。
■ 永瀬さんの生活や経験が実践に生きてくる!という報告も楽しかったです。生活を実践につなげるには、日頃、そういう視点を持っていないとできないです。自分もやろうと思いました。ありがとうございました。
■◯中岡さん→非常にきっちりされた研究でした。構造的に問い、仮説、筋書きを設計して、授業をつくる際のコツを教えていただきました。
◯永瀬さん→遊び心、大切ですね・すっかり忘れていました。楽しさをもっと追求していきたいです。
ありがとうございました。
■ お二人の報告、面白く、為になりました。
■ 中岡さんのクラスの子どもたちの学びはどんなものか。主体的というのはどういうことか。どこが間違っているか?よく解りました。
永瀬さんの報告は導入としての楽しさとともに、歴史学習の楽しさを身につけさせるのに、こう役立つというのも良かった。