世界史部会 2月例会(2月25日)

日 時:2020年2月25日(火)午後6時30分より
場 所:大阪市西成区民センター スタジオ
     (大阪市西成区岸里1-1-50)
       地下鉄四つ橋線「岸里」駅2号出口東へ1分
       地下鉄堺筋線「天下茶屋」駅西出口南へ5分
       南海本線・高野線「天下茶屋」駅西出口南へ5分
テーマ:「過去・現在・未来の東アジアを学び語り合う
       -東アジア青少年歴史体験キャンプ 17~19年の3年間」
報告者:原 幸夫さん
<要旨>
 2017年のソウルキャンプでは、朴槿恵政権を文在寅政権に変えた歴史的な市民運動であるロウソク集会、デモとそれが誕生した歴史を学びました。軍事政権と対峙してきた韓国市民運動の凄さを実感しました。
 2018年の長春キャンプでは、日本の植民地であった「満洲国」でその支配の実態を目の当たりにしました。日本の企業・政府・軍部・「満洲国」政府が中国の労働力と資源を掠奪した現場に残された「万人坑」を見た中高生たちは絶句しました。
 2019年の東京キャンプではテーマの一つに第五福竜丸被ばく事件(ビキニ被災事件)をとりあげ、核実験の被害の凄まじさを学び核兵器禁止条約と核保有国の立場の意見を交えて議論しました。
 この3年間のキャンプは、冷戦後の東アジアという特異な地域の変貌する現在とそれを生み出した過去について、日中韓の中高生たちが現場を踏み歴史を辿って交流・対話し、それまでのキャンプとは違った体験学習となりました。
映像を交えながら、この3回のキャンプをふりかえります。