歴史教育者協議会 近畿ブロック学習会
シンポジウム「18歳選挙権―主権者意識をどう育てるか―」
総務省と文科省は高校生向けの副教材「私たちが拓く日本の未来-有権者として求められる力を身につけるために」と、その活用のための教師用指導資料を作成しました。生徒に配布し、指導するようにという通達が出され、学校には全生徒分の副教材が送られてきています。「自分が暮らしている地域の在り方や日本・世界の未来について調べ,考え,話し合う」といいながら、実践編で取り上げられている内容は、21世紀のリアルな「地域の在り方や日本・世界の未来」を扱った事例による解説とはなっていません。ディベートで取り上げる内容も、地域課題についても、私たちが解決を迫られる喫緊の課題とは言えません。また、模擬選挙も具体的な設定でないため、リアリティに欠けるものとなっています。このような副読本を配布して、18歳選挙権時代に必要とされる主権者教育が本当にできるのでしょうか。
今回の学習会では、歴教協会員が行っている教育実践から学び合い、主権者教育のあり方を考えたいと思います。
<日程> 2016年1月30日(土)午後2時より5時まで
<会場>「サンスクエア堺」 A棟 JR阪和線 堺市駅すぐ
<資料代> 500円 市民・学生無料
シンポジスト
(1)「地域の課題を扱った主権者教育の実践」 横出加津彦さん(和歌山県立粉河高校)
(2)「21世紀の国際理解―アクティブラーニングによる学び」 福田秀志さん(兵庫県立尼崎小田高校)
(3)「18歳選挙権」の授業実践 松崎康裕さん(大阪府立門真なみはや高校)
コーディネーター及び司会:井ノ口貴史さん(京都橘大学)
*終了後に大懇親会を実施します。
主催:歴史教育者協議会近畿ブロック
連絡先:大阪歴史教育者協議会事務局 浅井義弘