世界史部会 6月例会(6月25日)

日 時:2023年6月25日(日) 午後2時00分より
    ZOOM利用で行います。
テーマ:歴史総合授業実践「日本の「戦後」のスタートはこれでよかったのか?~                       サンフランシスコ平和条約を読む~ 」
報告者: 良知永行さん(浜松市立高校)

  

日本史部会 6月例会(6月28日)

日時:2023年6月28日(水)18:30~20:30
    オンラインで実施します。参加希望者はHyosutebitoアットマークoutlook.jpに
    ご連絡ください。5月例会はお休みしました。
報告者:浅井 義弘さん
内容:河上肇は高校日本史で、どのように扱われているか」(仮)
コメント
 河上肇研究会で、「河上肇を知らない経済学部生が多い。学校でどのように教えられているのだろうか」という話になったそうです。今まで時間数の問題もあり、河上肇に焦点を当てた実践を行ってこなかった。この機会に教科書記述を調べて、どんな実践ができるのか、可能性を探りたい。
1. 教科書記述の紹介
「貧乏物語」マルクス主義くらいしか出てこない。
2,山宣は教えられるが、河上は教えにくい。
3,敗戦の日の河上の歌 「あなうれし、とにもかくにも生き延びて・・・」
  を日本の敗戦で使っている

  

高槻支部 6月例会(6月17日)

日時:2023年6月17日(土) 14:00~16:00
会 場:磐手公民館4(1F) お間違えのないように!
テーマ ・新しい学年のテーマ、教材研究等
              ・歴教協全国大会レポートについて
    ・その他何でも
5月例会では、新しいクラスの子どもたちの様子や、特徴を聞かせて貰いました。子どもと担任、周囲の人達と共にどんな集団を作っていくか今後見せてもらうのが楽しみです。
 休み中に担任が動いて、地域の特性をつかんだり、教材研究に取り組んでいたのがわかりました。学んだことがすべて授業に生かせるわけではありませんが、日々の積み重ねが、どこかで生かせる機会が出て来るでしょう。
 日頃、教師として一番大事な教材研究をする時間がないという事を聞きます。長期の休みだけでなく、日々教材研究出来るよう、例会で交流して一歩一歩積み重ねていきましょう。

  

世界史部会 5月例会(5月28日)

日 時:2023年5月28日(日) 午後2時00分より
               ZOOM利用で行います。
テーマ:「歴史総合を実践して」(2022年度の実践報告と2023年度の授業構想を報告)
報告者:土屋篤典さん(岡山歴教協)

参加を希望する方は井ノ口さんに(inoc7009アットマークm3.kcn.ne.jp )に連絡してください。

  

高槻支部 5月例会(5月20日)

日時:2023年5月20日(土) 14:00~16:00
会場:クロスパル 創の工房(2F)
テーマ ・新しい学年のテーマ等
    ・歴教協全国大会レポートについて
    ・その他何でも
 新年度の子ども達との日々、少し落ち着いてきたでしょうか?独特の緊張感がありますね。
 さて、3月例会では去年1年間の集大成ともいうべき3年生の大きな校区地図や、地域の新聞を見せて貰いました。
 子ども達の授業中での様子や、放課後の活動結果の一部が地図にしっかりかきこまれていて、素敵な学習が進められたと再確認しました。
 新聞作りについては、最初はグループで、2回目は個人での作成でした。
個性あふれる内容で、漢字が沢山使用されているのには感心させられました。例会参加者は、子ども達に会ってはいませんが、地図や新聞から子ども像が浮かんできました。今年度もこんな実践に出会えますように‼

  

世界史部会 4月例会(4月23日)

日 時:2023年4月23日(日) 午後2時より ZOOM利用で行います。
テーマ:「なぜ被爆国日本が54基も原発をつくったのか?―核武装をめざす保守政権」
報告者: 井ノ 口貴史さん(立命館大学非常勤)
【報告概要】『歴史地理教育』2023年3月号の小出論文の要旨を教材のかたちで提示します。東電福島第一原発事故から11年、岸田政権は原発再稼働、新増設、運転期間を60年に延長する政策を進めようとしています。世論調査では、2023年2月段階で原発再稼働賛成が51%となり、反対42%を上回り、22年までの調査と賛否が逆転しました(「朝日新聞」2023年2月調査)。ウクライナ戦争や地球温暖化という「危機」に便乗した岸田政権の政策が市民の判断に影響したのでしょう。政府がすすめる原発政策は、18歳選挙権のもとで、高校生が政策判断を迫られる課題です。では、高校現場での東電福島第一原発事故や原発再稼働問題はどれくらい授業で取り上げられているのでしょうか。私が行ってきた京都橘大学(2011-20年)と立命館大学(2021-22年)における大学1年生を対象とした学習履歴調査では、京都橘大の2020年調査で東電福島第一原発事故の授業を受けたとする学生が20%(この間最多)でした。立命館大学での調査では「原発再稼働」についての授業を受けた学生は2022年で24%(21年は18%)でした。

 歴史総合や地理総合のキーワードのひとつが「持続可能な社会」です。ところが、現行の学習指導要領には「持続可能な社会」の定義はありません。私は、宮本憲一の「Sustainable Society(宮本は「維持可能な社会」と訳します)」の定義を参考にしています。宮本は、①平和の維持(特に核戦争の防止)、②環境と資源を保全・再生し、地球を人間を含む多様な生態系の環境として維持・改善、③絶対的貧困を克服して社会的経済的な不公正を除去、④民主主義を国際・国内的に確立、⑤基本的人権と思想・表現の自由の達成と多様な文化の共生、という課題を総合的に実現する社会であると定義しています。そして、「Sustainable  Society」の実現は困難が多いとした上で、「なかでも人類が歴史のうえで実現できていないのは平和、環境保全、経済的公平である」と指摘します(宮本憲一『環境経済学 新版』岩波書店2007年)。

私はこの定義に沿って原発の教材開発と実践を2011年より行ってきました。原発は、経済的不公平(格差)の上に成り立ち、放射能によって地球環境を長期にわたって破壊し、核兵器開発によって平和を脅かすものであり、21世紀の人類的課題に応えるものではないと考えます。そこで、原発問題を考えるフレームワークとして、①エネルギー・地球環境問題、②生存権の問題(経済的不公正・格差社会)、③平和の問題、の3つの視点を設定して教材化をすすめてきました。今回の学習指導要領で高校の社会科系科目に登場した必修科目に割り振ると、①は地理総合、②は公共、③は歴史総合にまたがる課題です。今回の報告では、③を報告します。

 

  

日本史部会 4月例会(4月26日)

日時 2023年4月26日(水) 18:30~20:30 
内容:「富雄丸山古墳の発掘調査と一住民からの発言(兵庫大会前近代分科会へのレポート)
報告:河内 晴彦さん
報告概要
 2023年初頭にメディアで大きく取り上げられた富雄丸山古墳がある住宅地に私は住んでいる。この6年間の発掘調査の成果の概要と、この間に一住民としての立場から関わってきたこと、今後の課題(特に小学校における「古墳の学習」にどう生かしていくかを含めて)について報告したい。
 オンラインで実施します。参加希望者は Hyosutebitoアットマークoutlook.jpにご連絡ください。

 

  

世界史部会 3月例会(3月19日)

日 時:2023年3月19日(日) 午後2時より ZOOM利用で行います。
○テーマ:世界史Aの総括をもとに歴史総合の年間プランを考える
○報告者:井ノ口貴史さん
○課題意識
歴史総合の授業が開始されて1年目、世界史A導入時以上に解決すべき課題は多い。2年目に向けて、2単位70時間で構成された教科内容を55時間程度で再構成する必要に迫られている。その際、世界史A(世界史必修)の総括から始めるべきだろう。その上で、「現代的な諸課題」を明らかにして、ポスト冷戦時代の国際情勢を確実に学ぶことができるカリキュラムの自主編成が求められる。
○報告要旨
1. 大学生の学習履歴から世界史必修の実態を明らかにする。
2.私自身の「世界史A」実践を総括する
 1)進学校での実践(1994~99年)― 通史で教える場合、3単位であれば教科書どおり現在まで教えられる。2単位では困難。
 2)課題集中校での実践(2000~03年)― 生徒の関心を引き出すことで、テーマ学習であれば、「現代的な諸課題」を追求する学びを実現できる。生徒は教師に学ぶ意味を問うている。教師はそれに応えられるか。
 3)工業高校での実践(2004~07年)― 2単位で通史として現在まで教える場合には帝国主義(19世紀末)から始めることで21世紀の現在まで教えることができる。歴史総合で考えると、「B近代化と私たち」は扱わないことになる。
3.歴史総合を自主編成する際の課題 ― ①日本史分野をどう扱うか。②通史としての構成で良いのか。③テーマ学習とすればどのようなテーマを設定するか。その場合、現在発行されている歴史総合の教科書のような細分化されたテーマ立ては無意味だろう。
4.歴史総合の年間プランをどうつくるか ― 参加者で議論

  

高槻支部 3月例会(3月25日)

日時:2023年3月25日(土)14:00~16:00
会場:磐手公民館集会室4 (1F)
内容:新しい学年のテーマ等
歴教協全国大会のレポートについて
 2月例会では、3年の実践がたくさん聞けました。
その学校では独自の副読本があり、校区、地域の移り変わりがきっちり書かれてあります。それを読み進んでいくうちに、子ども達は校区の変遷をしっかり理解し、疑問、発言もたくさん出ました。冬休みの宿題で、両親、祖父母に昔の生活についての聞き取りがされていました。その下地があったからでしょう。昔の出来事も、自分たちの生活と結び付けて考えを深めていったと思われます。的確な資料が提示された時、子ども達の学びが広く深くなっていくというのを再認識できました。
3月例会では、新しい担当学年について、どう授業を進めるかの第一歩となります。気持ちも新たに、皆で授業作りに励みましょう!

  

世界史部会 2月例会(2月19日)

日 時:2023年2月19日(日) 午後2時より ZOOM利用で行います。
テーマ:「沖縄復帰50周年と沖縄の歴史について(仮)」
報告者: 垣花陸人さん(沖縄県立南風原高校)
 垣花さんは、沖縄出身で関西の大学を卒業して2年目、2022年4月からはじめて高校現場で教えることになった教職1年目の方です。学校設定科目「沖縄の歴史」を1年間教えて、そこでの実践を報告してくれます。現在、期末考査の作問や卒業関係の業務で多忙をきわめているようです。報告レポートなどを皆さんに届けるのが報告直前になると思いますが、温かく見守ってやって下さい。