最高裁の上告棄却決定及び上告不受理決定によって、本”沖縄戦「集団自決」裁判”の勝訴が確定した。
本裁判は、特定の歴史観をもった人々が、名誉毀損訴訟という形をとりながら、沖縄戦の真実を歪曲しようとしたきわめて政治的なものであった。
その意味で、今回の勝利は、勇気を奮って記憶と体験を語った沖縄戦体験者の勝利であり、またその体験者たちを全力で支えた沖縄の人びと、またその支援者の勝利である。
私たち岩波書店は、証言された方々、支援いただいた方々に心から感謝し、喜びを分かち合うとともに、今後とも、出版を通して歴史の真実を広く読者に伝える活動に邁進する決意である。
2011年4月22日